見える新月

一つ前のブログでマレーシアで体験した
イスラム教の「大祭」イード・アル=フィトル(断食明け)の決まり方に
ついて触れました。

実はそこにもう一つ気になることがありまして…
「実際に新月(三日月)が観測されたかどうか」で決まる、という話。

…新月の、三日月???

見える新月?


少し混乱しつつ不思議に思いながら調べてみると、
ここで言う「新月」の意味がそもそも違っていました。

占星術や天文学でいう新月は、  
太陽と月が同じ方向にあり、地球からは見えない状態。

例えば、今回、魚座で起きた新月は3月19日。
日本でもマレーシアでも、この日は同じです。

でも、イスラム暦では
新しい月の始まりは3月19日ではなく、
20日や21日とされることがあります。

なぜかというと…

イスラム暦でいう「新月」は、  
その見えない状態を過ぎたあと、
夕方の西の空に現れる  細い三日月(ヒラール)を指すから。

つまり、
目には見えない「新月」から  
1日〜2日ほど遅れて、実際に「新しい月」が始まるのです。

新月の三日月画像:フリー素材 Sothei

見えないものを基準にするのか、
見えるものを基準にするのか。

同じ「月」でも、こんなにも捉え方が違う。

そういえば…
イスラム教と関わりの深い国の国旗に
月と星が描かれていることがよくありますが
その月は三日月が多いのも
こうした背景と無関係ではないのかもしれません。

ひとつの疑問から調べていくと、  
「ああ、そういえば」と思うことが少しずつ繋がっていく。

こういう話、役立つとは思えませんが (苦笑) 
こうした疑問の積み重ねが、自分の中の理解を広げていく。

そんな感覚が、ちょっと楽しいなと思います。

ちなみに…白は200色あるそうですけど
日本には、月を表現する言葉は198件あるのだそう!
(「日本語表現インフォ」より)

最後までお読みいただきありがとうございました。

写真はインドのタージマハール。装飾に使われたラピス、マラカイト、カーネリアン、ローズクォーツに見入ってしまいました。